台北・芝山巖に静かに佇む「六氏先生之墓」は、1896年、教育の理想を胸に台湾に渡った6人の日本人教師たちが命を落とした出来事を伝える慰霊碑です。
彼らは異国の地で言葉や文化の壁を越え、ただ「子どもたちに学びを届けたい」と願っていました。
しかし、新年を迎えたある朝、彼らの旅は突然終わりを迎えます――反日感情を背景にした襲撃によって。それでも彼らの志は、碑文として、そして人々の記憶として受け継がれました。
戦後、慰霊碑は一時忘れられかけましたが、地元の人々の手によって再びよみがえります。今では、教育や平和を考える「静かな学びの場」として、台湾と日本の間に優しい架け橋をかけ続けています。
芝山巖の自然に包まれたその場所で、命と教育の意味を、もう一度見つめ直してみませんか?