絶景と温泉 緑島

2019/8/2

台湾 台東 緑島に渡る(20)

「緑島における電動スクーターについて」 「朝日温泉」が湧く台東県の離島「緑島」は面積約15㎢。台東県道90号線「緑島環島公路」はその名の通り緑島の縁が周回している環状道路であり、一周は18.247kmですので、スクーターがあれば容易に一周できますし、体力に自信があれば自転車でも周回可能です。バイク利用の場合は(たとえ中文翻訳を所持していたとしても)125ccの二輪が運転できる免許がないと一般的なスクーターやバイクは運転できませんが、法整備が不完全であるためか、バッテリーで動く電動スクーターならなぜか免許不 ...

2019/8/2

台湾 台東 緑島に渡る(19)

「南寮へ戻る」 「朝日温泉」で入浴しながら、洋上にあがる満月を仰ぎ見たのですが、離島という土地柄、飲食店は夜の早い時間に閉まってしいます、「環島公路」を約30分で北上し当記事冒頭で紹介した島の中心である南寮へ戻ります。最大の集落であっても、商店街は案の定しんと静まり返っていました。飲食店はまだ何軒か開いています。せっかく海の幸に恵まれた島にやって来たのですから、魚介専門の食堂へ入ってみます。 台湾名物魯肉飯のマグロバージョン(一般的な魯肉飯は豚肉ですが、その代わりにマグロを使ったもの)、三杯魚(揚げた魚を ...

2019/8/2

台湾 台東 緑島に渡る(18)

「環島公路へ戻る」 柚子湖から坂を登って「環島公路」へ戻り、再び時計回りの方向へ進んでゆくとこんもり盛り上がった地形が海へ突き出ており、その尾根上に歩道が整備されていたので、その歩道を辿ってみることにしました。綺麗な弧線を描く入江は海参坪と称し、この海参坪付近の海に浮かぶ大きな岩はパグ犬や眠れる美女に例えられているのだそうですが、どれが犬でどれが美女なのか。ここでその譬え表現に異論を挟むことはやめておきます。尾根道のどん詰まりには、東屋が建つ見晴らしの良い展望台(観景亭)になっており、島の東海岸を一望する ...

2019/8/2

台湾 台東 緑島に渡る(17)

「島の東海岸」 「緑島人権文化園区」エリアを抜け、坂道を登って島の東海岸へと向かいます。東側の海岸を臨む丘の上を走っていると、突如として赤い楼門が現れました。門には「観音洞」と記されています。ということは、観音様が祀られている鍾乳洞なのでしょうか。門を潜って通路を進んでゆくと、予想通り鍾乳洞へ入る階段が奥へと続いています。階段を下った先には、(のっぺらぼう)の石筍と思しきものが屹立しており、そこには「観音菩薩聖尊」という看板が立てられていました。このツルンとした石筍が御本尊です。天然の鍾乳洞とはいえ、中華 ...

2019/8/2

台湾 台東 緑島に渡る(16)

「島の北部」 灯台から海岸線に沿って東進すると、やがて「環島公路」に合流しますが、そのまま東へ走ります。途中磯場に下り立ってみます。磯の海は非常に透明で海中をたくさんの小魚たちが泳いでいます。観光シーズンにはダイビングやシュノーケリングのお客さんで賑わいます。 緑島は台東から約33km離れた絶海の孤島であるため、その地理的特徴によって「流刑の島」として使われてきた暗い歴史があります。現在も島内には刑務所があり、かつて国民党政権が戒厳令を敷いていたころ(戦後から80年代まで)、この島は政治犯を収容する監獄や ...

2019/8/2

台湾 台東 緑島に渡る(15)

「南寮の北部と中寮の集落(空港や灯台付近)」 商店街を抜けた先の左側には一本の小さな滑走路が伸びています。南寮村の北部には空港があり、空港近くの民宿(左or上画像)も南寮村に属しています。緑島の空港に関しては。空港前には観光案内所があり、自転車のレンタルも行なっています。 隣村の中寮は、南寮村北部の集落とほとんど一体化しているため、「環島公路」を走っていても、村の境界を跨いだことには気づきません。集落の中には小学校や中学校があり、狭い路地が毛細血管のように張り巡らされています、しばらく走いると緑島灯台にた ...

2019/8/2

台湾 台東 緑島に渡る(14)

「南寮の港や市街」 人口約3800人の緑島は3つの村から成り立っています。その中で最も多くの人口を擁し、且つ商業や行政の中心にもなっているのは、島の西側に位置している港町南寮です。南部に漁港、台東の富岡へ向かう船の乗り場があります。港付近は多くの数のバイクがずらりと並んでおり、観光シーズンには全て貸し出されます。港には島唯一のガソリンスタンドがあり、ガソリンエンジンで動く一般的なスクーターを借りる場合、必ずこのスタンドのお世話になります(加油)。このスタンドは夜になると閉まってしまうので要注意です。ガソリ ...

2019/8/2

台湾 台東 緑島に渡る(13)

「全区模型展示館」 台座に「永懐領袖」と記された蒋介石(蒋中正)の胸像を見ながら、現在「全区模型展示館」として開放されている建物へと向かいます。この無骨な建物はかつて「中正堂」と呼ばれ、警備総司令部の集会所として使われていました。旧「中正堂」の壁には、当時の思想教育の様子をコミカルに表現したイラストが描かれているのですが、訓導している教官の顔は、ひらがなの「へのへのもへじ」になっているのがユニークです。特定の人の顔を想像させずに人物を描くには、日本の「へのへのもへじ」が都合良かったのかもしれません。誰でも ...

2019/8/2

台湾 台東 緑島に渡る(12)

「八卦楼」 「緑洲山荘」を象徴する建物が、この「八卦楼」と称される獄舎です。八卦とは、地元の人の言葉でヤシガニのことを指すのだそうです。この建物の外観がヤシガニに似ているらしいのです。「八卦楼」の中心には六角形の塔が据えられ、そこからX字を潰したように2階建ての棟が4本伸びています。その形状がヤシガニに例えられたのでしょう。4棟のハブである中心部は吹き抜けになっています。中央に監視を置くことによって効率的な刑務所運営を図るというパノプティコンの典型的な構造ですね。2階建の棟が4棟あるということは、8区画に ...

緑洲山荘

2019/8/2

台湾 台東 緑島に渡る(11)

「戒護中心」 監視塔と高い塀は監獄の象徴的な建造物ですね。塀の上には有刺鉄線が張り巡らされていました。こちらは「戒護中心」と称する建物。戒護ですから、いわゆる刑務官の詰所みたいなものです。内部には「獄外之囚」と題して、一人一人のエピソードが写真と共に掲示されていました。そのタイトルから推測するに、収容されなかったものの、白色テロによって受難に遭った人々の記録が紹介されています。「戒護中心」の裏手に建てられているのは「独居房」棟です。廊下の両側にドアが並び、板敷きの小部屋に便器だけが取り付けられた独居房が並 ...

滅共復国

2019/8/2

台湾 台東 緑島に渡る(10)

「緑洲山荘」 政治犯収容所とは関係ありませんが、現在も緑島には刑務所があり、南寮の街から島の北側を周回すると、かならず刑務所のゲート前を通過します。島の北側には奇岩が連なる風光明媚な海岸が続いているのですが、そんな奇岩の一つである将軍岩付近には、海に突き出した芝生の広場と石材で積み上げられた円形の屋外ホールが広がっています。ここは「人権記念公園」。屋外ホールを形づくる石材の壁には、白色テロで受難に遭った方々の名前が刻まれています。またこの円形の造形には受難者たちの心情が表現されているのだそうです。 監獄の ...

2019/8/2

台湾 台東 緑島に渡る(9)

「政治犯収容所跡」 緑島観光で最も重きを置いたのは、「朝日温泉」と政治犯収容所跡の見学です。近現代史の負や陰の側面を見学することです。台湾施政下に関しては、いままで金門島の戦跡や雲林の眷村などを取り上げられてきましたが、緑島の政治犯収容所跡も以前から一度は目で見ておきたい史跡です。 第二次大戦後台湾は日本の統治下から離れます。それと入れ替わり中国大陸における国共内戦で劣勢に立たされた国民党が台湾へ逃げのび反転攻勢を目指すべく体勢を立て直そうとします。 しかし、大陸からやってきた人間(外省人)は台湾での諸々 ...

2019/8/2

台湾 台東 緑島に渡る(8)

「日の出に会える」 露天プール中央の浴槽で海を眺めながらぼんやり長湯し続けて、日が暮れ海面から満月が上がってきます。海面近くの低い位置に雲がかかっていたら、上がった月はとまもなく雲の向こうに隠れてしまいます。しばらくその場で待ってください、やがて月は再び雲の上に再び姿を現し白波立つ海原と静かな温泉プールをあまねく皓々と照らします。大海原を感じられる日中の朝日温泉も良いのですが、お月様や星空を仰ぎ見られる夜も素敵です。「朝日温泉」という名前は、この温泉は島の東側の海岸に位置しているため、早朝に行けば海原から ...

2019/8/2

台湾 台東 緑島に渡る(7)

「露天プール」 屋外に設けられた各浴槽のほか、露天プールの丘側に建てられた浴舎の中には内湯もあり、L字形の大きな浴槽には41℃の温泉が張られています。日本で言うところの岩風呂みたいな雰囲気なのですが、プールとしての設計思想が強いのか全体的に深めの造りになっており、腰を下ろしてゆっくり湯浴みするような構造ではなかったように思います。また浴槽側面のあちこちから熱いお湯が供給されているため、壁にもたれかかろうとすると背中が熱くてゆっくりできません。 「沖撃湯(打たせ湯)」 この内湯には沖撃湯(打たせ湯)が設けら ...

朝日温泉

2019/8/2

台湾 台東 緑島に渡る(6)

「地中海域の古代遺跡を連想させる海底温泉」 地中海域の古代遺跡を連想させるようなモニュメントに囲まれる形で、海底温泉を臨むテラスに設けられている四角い屋根付きの浴槽は、無色透明の高温な温泉が張られている浴槽です。屋根を支える4本の柱のうち1本に石積みの湯口があり、そこから火傷しそうなほど熱いお湯がチョロチョロと注がれていました。加水の有無はわかりません、熱いとはいえさきほどの温泉卵槽よりは低いので、何らかの形で冷ましてから供給しているようです。それでも吐出時点では高温であるため、投入量は絞られ諸々の調整に ...

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