絶景と温泉 緑島

台湾 台東 緑島に渡る(20)

「緑島における電動スクーターについて」
「朝日温泉」が湧く台東県の離島「緑島」は面積約15㎢。台東県道90号線「緑島環島公路」はその名の通り緑島の縁が周回している環状道路であり、一周は18.247kmですので、スクーターがあれば容易に一周できますし、体力に自信があれば自転車でも周回可能です。バイク利用の場合は(たとえ中文翻訳を所持していたとしても)125ccの二輪が運転できる免許がないと一般的なスクーターやバイクは運転できませんが、法整備が不完全であるためか、バッテリーで動く電動スクーターならなぜか免許不要で運転できます。電動スクーターを借りて、島内を移動します。島内には専門業者が営業しているので、直接業者を訪ねれば利用できるかと思います。なお私の場合は24時間で500元でした。詳しいことはわからないのですが、どうやら電動スクーターは法律上自転車として扱われているらしく、免許不要で運転できてしまいます。この電動スクーターは、外観は一般的な(ガソリンエンジンで動く)スクーターとほとんど同じ。起動時はイグニッション(かぎ)を回し、ブレーキを握ってスタートボタンを押すと走行可能状態になります。つまり起動方法も一般的なスクーターとほとんど同じです。免許不要で運転できる乗り物なのに、平坦な場所ではフルスロットルで50km/h以上のスピードが出ちゃいます。一方、エンジンの代わりにモーターで動くので走行音が静かなのですが、モーターは如何せん非力なので、急な登り坂だと止まりそうになってしまい、特にワインディングと坂がつづく島の東部では登り坂でしばしば徒歩並みのスピードにまで落ちてしまいました。おそらくテレ朝の深夜に放送されている「全力坂」で駆け上がっている若い女性タレント達の方が速いはずです。
充電に関しては、バッテリーをまるごと交換することになります。乗っているスクーターの充電残量が少なくなった場合は、電動スクーター業者のバッテリーステーションへ行きます。ステーションの店内には充電済みのバッテリーがたくさん陳列されていますので、スクーターのシート下にセッティングされているバッテリーを、店内のフル充電済みのものと交換し、使用済みのバッテリーを店内の指定場所へ置いておくだけでOK。誰でも簡単かつ短時間に交換できちゃいます。レンタル料金にはバッテリー交換代金も含まれているらしく、時間内なら何度交換しても大丈夫のようです。利用する上で問題になってくるのが、フル充電したバッテリーの走行可能距離(航続距離)は、フル充電のバッテリーで緑島1周半相当の距離を走ることができました。つまり30km程度しかもたないのでしょう。各業者のバッテリーステーションは南寮地区にしかありませんので、島を一周、あるいはバッテリー交換ができない島の南東部(朝日温泉など)へ向かう場合は、余裕を持って早めにバッテリーを交換しておく必要があります(残量50%でも交換しておくべきです)。充電残量25%程度で朝日温泉から南寮へ帰るのは相当厳しいかと思われます。またバッテリーステーションは夜になると閉まってしまうので、夜間や早朝に行動する場合も、早めの交換が必須です。

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