絶景と温泉 緑島

台湾 台東 緑島に渡る(10)

「緑洲山荘」
政治犯収容所とは関係ありませんが、現在も緑島には刑務所があり、南寮の街から島の北側を周回すると、かならず刑務所のゲート前を通過します。島の北側には奇岩が連なる風光明媚な海岸が続いているのですが、そんな奇岩の一つである将軍岩付近には、海に突き出した芝生の広場と石材で積み上げられた円形の屋外ホールが広がっています。ここは「人権記念公園」。屋外ホールを形づくる石材の壁には、白色テロで受難に遭った方々の名前が刻まれています。またこの円形の造形には受難者たちの心情が表現されているのだそうです。
監獄の前には白い砂と青い海が広がり、牛を曳くおじさんがのんびりと歩いていました。白色テロという言葉から受ける印象と180度異なる長閑な光景です。背景に聳える岩には、いまでも戒厳令時代の「滅共復国」というスローガンが残されていました。島の北部には政治犯を監禁した施設が集まっているのですが、この無味乾燥とした建物は「緑洲山荘」という名の監獄で、1972年から運用が開始されたもの。現在は台東県により歴史的建造物として登録され、監獄博物館として一般開放(無料)されています。

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