絶景と温泉 緑島

絶景と温泉、自然美と癒しの島時間
台湾の東の海にぽつんと浮かぶ「緑島(リューダオ)」。ここは、心がふっとほどけるような美しさに包まれた小さな島です。ダイビング好きにはすでに知られた場所かもしれませんが、実は、ここには「絶景」と「温泉」という、心にも身体にもじんわり効く癒しがセットで待っているんです。

緑島の絶景スポット|自然が織りなす感動の風景
火口湖と展望台|島の中心から広がる絶景パノラマ
島のど真ん中にある火口湖と、そのそばに立つ展望台から見える景色……あれは本当に息をのむほどのパノラマでした。火山が生んだこの地形、自然のパワーがそのまま残ってる感じがして、なんというか、ただの「キレイ」じゃ片付けられない迫力があるんです。

特におすすめしたいのは、朝焼けと夕暮れ。空も海もぜんぶオレンジに染まって、まるで時間が止まったような感覚に包まれます。個人的には「観海楼」展望台が最高でした。カメラを構える手が震えるくらい、感動しっぱなしで。SNS映えとかそんなレベルじゃない、“心に残る風景”ってこういうのだなと実感しました。

小長城(シャオチャンチョン)|万里の長城を模した絶景ルート
緑島の中でもちょっと異色で面白いのがこの「小長城」。名前のとおり、中国の万里の長城をイメージして作られた遊歩道なんですが、これがまた絶景ポイントの連続なんです。

急な坂を登る途中、ふと立ち止まって振り返ると、真っ青な海がばーんと広がっていて、「なんだこれ、ポスターかよ!」って独り言が漏れちゃうレベル。断崖絶壁の景色って、写真で見るのと実際にそこに立つのとでは、まったく迫力が違うんですよね。

途中にある東屋もありがたくて、ちょっと腰を下ろして風を感じながらボーッとする時間が、もう最高でした。歩くたびに、自分の中のざわざわしたものが静まっていくのを感じました。

人権文化公園と岬の灯台|歴史と自然が融合するスポット
この場所には、なんとも言えない静けさと重みがありました。かつて政治犯が送られた場所という歴史がある「人権文化公園」。そこに立って風を感じていると、「この島には、いろんな時間が流れてきたんだな」と、じんわり胸に来るものがありました。

そして、公園の中にある「緑島灯台」。ここから見える景色がまた、とんでもなく雄大。どこまでも続く水平線を前にすると、ちっぽけな悩みなんかどうでもよくなってくるんですよね。過去と今がゆっくり混ざり合うような、不思議な感覚になれる場所でした。

こんなふうに、緑島ってただのリゾート地じゃなくて、「自然に癒されたい」「心をリセットしたい」って人にぴったりな場所なんです。私自身、旅の終わりには、心の中の空気がまるっと入れ替わったような、そんな気持ちになれました。