台湾 台東 緑島に渡る(8)
「日の出に会える」 露天プール中央の浴槽で海を眺めながらぼんやり長湯し続けて、日が暮れ海面から満月が上がってきます。海面近くの低い位置に雲がかかっていたら、上がった月はとまもなく雲の向こうに隠れてしまいます。しばらくその場で待ってください、やがて月は再び雲の上に再び姿を現し白波立つ海原と静かな温泉プールをあまねく皓々と照らします。大海原を感じられる日中の朝日温泉も良いのですが、お月様や星空を仰ぎ見られる夜も素敵です。「朝日温泉」という名前は、この温泉は島の東側の海岸に位置しているため、早朝に行けば海原から ...
台湾 台東 緑島に渡る(7)
「露天プール」 屋外に設けられた各浴槽のほか、露天プールの丘側に建てられた浴舎の中には内湯もあり、L字形の大きな浴槽には41℃の温泉が張られています。日本で言うところの岩風呂みたいな雰囲気なのですが、プールとしての設計思想が強いのか全体的に深めの造りになっており、腰を下ろしてゆっくり湯浴みするような構造ではなかったように思います。また浴槽側面のあちこちから熱いお湯が供給されているため、壁にもたれかかろうとすると背中が熱くてゆっくりできません。 「沖撃湯(打たせ湯)」 この内湯には沖撃湯(打たせ湯)が設けら ...
台湾 台東 緑島に渡る(6)
「地中海域の古代遺跡を連想させる海底温泉」 地中海域の古代遺跡を連想させるようなモニュメントに囲まれる形で、海底温泉を臨むテラスに設けられている四角い屋根付きの浴槽は、無色透明の高温な温泉が張られている浴槽です。屋根を支える4本の柱のうち1本に石積みの湯口があり、そこから火傷しそうなほど熱いお湯がチョロチョロと注がれていました。加水の有無はわかりません、熱いとはいえさきほどの温泉卵槽よりは低いので、何らかの形で冷ましてから供給しているようです。それでも吐出時点では高温であるため、投入量は絞られ諸々の調整に ...
台湾 台東 緑島に渡る(5)
「海底温泉」 波打ち際の海底温泉は引き潮で完全に姿を露呈させていますが、立入禁止です。よく見ると浴槽の中は空に近い状態のようです。朝日温泉のシンボルであるこの海底温泉は、もう二度と使えないのでしょう。 海底温泉付近からサンゴ礁の磯に沿って伸びる砂浜を歩くと、源泉と思しき施設を発見。後述する各槽にはここからお湯が引かれているのかな。さらにその奥へ行くと、砂浜や岩礁の境界付近にポツンと低い塔のようなものが立っており、近づいてみますと温泉たまごをつくる槽でした。近づくだけでものすごい熱気が感じられたので、温度計 ...
台湾 台東 緑島に渡る(4)
「構内は古代ローマの遺跡」 構内は古代ローマの遺跡を思わせるようなモニュメントが立てられていたのですが、公園整備に際してはどのようなコンセプトが企画立案されたのでしょう。またモニュメントの近くには足湯が設けられていますが、シーズンオフにはお湯が抜かれます。観光ガイドの類で朝日温泉が取り上げられる場合、必ずと言って良いほど紹介されるのが、波打ち際に設けられた円形の海底温泉です。サンゴの岩礁の中から温泉が湧いていて、干潮時には円形の浴槽にお湯が溜まって入浴ができるというものであり、朝日温泉を象徴する浴槽です。 ...
台湾 台東 緑島に渡る(3)
「台湾 緑島に渡る 朝日温泉」 電動スクーターを借り「朝日温泉」へ。緑島でも一応路線バスが運行されており、朝日温泉にもバス停があります。シーズンオフは午前2便と午後2便しか走らないため、今回の旅では時間に束縛されず行動できるレンタルの電動スクーターを利用することを勧めます(電動スクーターは免許不要で利用することが可能です)。なおバスの時刻は緑島郷公所公式サイト内にある「公車資訊」のページでご確認ください(観光シーズンの夏には午前5便、午後6便運行されるようです)。島の中心部である南寮地区の北部、空港付近に ...
台湾 台東 緑島に渡る(2)
「夏が緑島の観光シーズン」 緑島の観光シーズンは、夏。夏には1日5便(往復)ほど運行されるようですが、3月はシーズンオフ、閑散期には1日2便に減便されてしまいます。宿泊先の民宿に連絡して船の予約をお願いしておきます。窓口では予約してある旨を告げ、民宿名や自分の名前を書いたメモ、そしてパスポートを提示し、現金460元を払ってチケットを入手します。 もしご自身で船のチケットを予約したい場合は「船遊網」で検索してください(ただし繁体字中文のみ)。夏の観光シーズン(繁忙期)には予約しておいた方がいいかもしれません ...
台湾 台東 緑島に渡る(1)
台東駅前からタクシーで、船の発着場所である富岡漁港へと向かいます。後述するように台東駅前から路線バスでアクセスすることも可能ですが、時間的な制約があるため、今回は敢えてタクシーを利用します。タクシーの運転手に「富岡漁港 綠島」と書いたメモを見せれば大丈夫。駅前から15分ほどで富岡漁港に到着。白い建物が、緑島や蘭嶼へ向かう船の待合所です。待合所の目の前には路線バスの停留所があり、台東駅前から普悠瑪客運の「陸海空快線」に乗れば、30分ほどでこのバス停へ到達できます。台東のバスターミナル(台東轉運站MRT)から ...
台湾 金門島に渡ってみる。(3)
「土産物店や飲食店」 観光客向けの商店街では今年から、中国の「五星紅旗」と台湾の「青天白日満地紅旗」が共に掲げられている。対立してきた二つの旗が共存して掲げられる場面は、台湾本島でも、中国でも、なかなか目にしない光景だ。今では、中国人客も、台湾人客も、カメラを取り出して記念撮影をする場所になっている。こうす。土産物店や飲食店、タクシーでは、中国の人民元がそのまま使える。タクシーの運転手に聞くと、「私も船に乗ってアモイに買い物に行くから、人民元は使い慣れている」、経済圏の融合が進んでいる。金門は、文化的にも ...
台湾 金門島に渡ってみる。(2)
「中国への依存」 台湾本島から離れた金門は、中国への依存を深めている。8月には福建省側から金門へ水を供給する海底送水管が開通して記念式典が開かれた。水不足に悩まされてきた金門の住民にとっては喜ばしいニュースで、水をたたえた貯水池を見学に行くと、「両岸通水」を祝うアドバルーンが残され、宙に浮かんでいた。式典で地元の金門県長は、「水がつながった次は、電気と橋だ」と語った。島には観光収益や特産のコーリャン酒の醸造のほか、有力な産業はない。次々と高層ビルが建つ対岸のアモイの発展を見て、中国側に魅力を感じる金門の人 ...
台湾 金門島に渡ってみる。(1)
中国南東部、福建省アモイ市のすぐ沖合に金門島という島がある。中国大陸から10キロも離れていない。1949年の中台分裂で国民党政権が台湾に逃れた後、台湾側が島を実効支配している。台湾本島からは200キロも距離があり、中国と向き合う最前線の離島だ。台湾軍も駐留している。台北から向かうなら、市内の松山空港から金門へ定期便が飛んでいる。立栄航空は、季節や曜日によって異なるものの一日に10便ほど。双発のプロペラ機に搭乗して1時間で到着する。水曜の朝に乗った便は、60席余りの座席が満席だった。台北の松山空港で、金門島 ...
凄く良かった。「台東の観光地」(6)
たくさん残る美しい風景を楽しむことができる場所、台東には台湾の他の地域とは異なる魅力があります。もともと台東は原住民が多く住む地域として知られていますが、原住民の文化に加え日本・中国の文化を取り込み、手付かずの自然を活かし、台東オリジナルのものとして昇華させた結果でしょう。台湾の美しい自然や、原住民文化と中国文化、さらには日本文化が融合した街の佇まいを見てみたい方、そして台湾は好きだけどまだ台東に行ったこと無いという方、是非行ってみてください。
凄く良かった。「台東の観光地」(5)
「朗‧克徠爵風車教堂」 RPGでしか見たことないような山の上にある風車付きの小さな旧教堂。現在、中身は民宿として生まれ変わっています。アクセスが超絶不便なところあるので行くのは結構気合が入ります。 「多良車站」 海と砂浜・緑・紅い塀、それだけで何も言葉は要らない。昔は駅として利用されていましたが今は観光地化されています。海をバックに目の前を走る電車が走ってくる時間に立ち会えたらラッキー。多くの台湾カメコも訪れるスポット。 「彩虹街」 おそらく後1時間ほど車やバイクで南下していけば、台湾最南端の墾丁まで行け ...
凄く良かった。「台東の観光地」(4)
「加路蘭遊憩區」 可愛いオブジェがあちらこちらに置いてあるエリア。原住民の昔の家のレプリカとかもあります。全体的に日本の直島のような雰囲気。そういえば草間彌生さんって日本国内より台湾の方に人気が高いですよね。僕が知り合う台湾人は大体彼女のことを知っている。 「國際地標(海濱公園)」 木で作られた大きなドーム状の開放的な建物が印象的な公園。加路蘭遊憩區と同じようにオブジェも置いてあります。ドームを超えて奥に進んでいくと、自転車で走りながら湖などの自然を楽しむことができる、広めの敷地に整備されたサイクリングロ ...
凄く良かった。「台東の観光地」 (3)
「鐵花村音樂聚落」 むかしむかし台東駅とか利用されていたらしい場所。写真の提灯は当然暗い時の方が綺麗に見えるので夜に行くのがおすすめ。たまにライブ等のイベントも開催されています。 夕食後「鐡花村」に戻り待ちに待ったライブへ!たくさんの人で席が足りないほど。立ち見や直接地べたに腰を下ろす人の姿もありました。ひとり目は巴奈さん。恰幅のいい温かみのある女性です。歌声があまりにも心地よくて眠たくなってきました。ふたり目は新進気鋭の歌手、陳永龍。彫の深い顔立ち、いかにも原住民。若者にも受け入れられる音楽で今注目され ...