絶景と温泉 緑島

台湾 台東 緑島に渡る(2)

「夏が緑島の観光シーズン」
緑島の観光シーズンは、夏。夏には1日5便(往復)ほど運行されるようですが、3月はシーズンオフ、閑散期には1日2便に減便されてしまいます。宿泊先の民宿に連絡して船の予約をお願いしておきます。窓口では予約してある旨を告げ、民宿名や自分の名前を書いたメモ、そしてパスポートを提示し、現金460元を払ってチケットを入手します。
もしご自身で船のチケットを予約したい場合は「船遊網」で検索してください(ただし繁体字中文のみ)。夏の観光シーズン(繁忙期)には予約しておいた方がいいかもしれません。このサイトは時刻検索のみの利用も可能です。待合室にいると、スタッフのおじさんの掛け声をきっかけに乗船客は停泊している漁船を横目にしながら、自分で船着き場まで歩きます。列に並んでいざ乗船です。白いボディーの船の名前は「緑島之星2号」。その名前からして台湾らしい船に見えますが、この船は元々和歌山と徳島を結んでいた南海フェリーの高速船「あるご」。2002年に高速船が廃止された後、台湾へ売却された日本の中古船です。船内には「三井造船株式会社 玉野事業所 1992年建造」と記されたプレートが掲示されていす。瀬戸内海でつくられ紀伊水道を何度も往復した後、南国台湾で第二の人生ならぬ船生を送っています。 船内には「シートナンバー B・C」という表示が日本語のまま残っています。南海フェリー時代は座席が指定されていたのかもしれませんが、現在は任意の席に座れるので、この掲示に何の意味もありません。座席にはビニール袋がたくさん用意されているのですが(もちろん船酔い対策)、それだけこの船は揺れるということなのです。上層階は「貴賓室」なんだそうですが、私は普通のチケットを購入しているため1階席を利用しました。NTTドコモの船舶公衆電話が設置されていた跡は掲示だけが残り、スタッフの帽子や道具類などが置かれていました。 注意書きや非常時の心得なども日本語のまま残っていました(もちろん、繁体字中文による表記も掲示されています)。 富岡港を13:30に出航。お昼過ぎの便ですが、この日はこれが最終便、もし乗り過ごしたら島へ渡れません。シーズンオフの緑島観光は、船の時間に大きく左右されます。 高速船は大海原を勢い良く東へと進みます。外洋のためにうねりが大きく、上下にかなり揺れます。人によっては船酔いになってしまうかもしれません。冷房の強さに参いる場合もあり、上着が必要です。

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