台湾のある台西

台北・台南・台東があれば台西もある。

台湾のアートビレッジと言えば、台中市にある「彩虹眷村」はあまりにも有名になりましたが、雲林の台西郷にある小さな漁村、海口村の一角にも壁面アートが展開されているのをご存知ですか?海の香りがほんのり漂う素朴な漁村を華やかにしてくれているこれらのアートは、世界各国からやってくる留学生たちの手によるそうです。よく見てみると、アートには英語や日本語、韓国語など様々な言語が用いられているのがわかります。異国人からみた台湾や、台湾に対するメッセージなどが込められている壁画たちをバックにぜひ記念写真、ここでの楽しみはこれらアートだけではありません。村のあちこちに積み重なっている貝殻の山と、貝殻一つ一つに穴を開け、糸でつなぎ合わせるおばあちゃんたちの作業風景が見られるのも漁村ならでは!実はここ台西は「蚵仔苗(牡蠣の幼生)」の出荷地として大変有名で、なんと台湾全土の約3分の2のシェアを誇るのだそうです!おばあちゃんたちがつなぎ合わせている貝殻たちは、蚵仔苗養成用に再利用しているもの。普段、夜市やお店で口にする小ぶりの可愛らしい台湾牡蠣がもしかしたらこの海口村からやってきているかも知れない!と思うと、親近感がわきますよね。海口村は「鹽埔鎮海宮」という廟が目印で、壁面アートはこの廟の裏手に広がっています。漁村民の暮らしぶりと抱き合わせで楽しむことをオススメします。台西漁港はカキの養殖が盛んです。港にはカキの貝殻や養殖に使われる道具が山積みされ、ほかの漁港とは違った雰囲気があります。漁港の周辺は大きな湿地で天然資源が豊富。引き潮の時にはシオマネキやムツゴロウの姿を求めて多くの人がやって来ます。港近くの海口村の路地の壁には、日本をはじめ、世界各国のボランティアが描いた色とりどりの絵が、台西漁港の異国情緒に彩りを添えています。
 

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