リゾート島 小琉球 台湾の観光案内

台湾の小さな楽園・小琉球!海と文化に癒される1日旅

船で行く絶景の旅
珊瑚礁が隆起してできたリゾート島「小琉球」とは?

台湾南部・屏東県の東港から船でわずか30分という近さにもかかわらず、そこにはまるで異国のような自然の楽園、「小琉球(しょうりゅうきゅう)」が広がっています。たとえば、澄んだ青い海と豊かな緑が織りなす風景は、都市部の喧騒を一瞬で忘れさせてくれるほどの美しさです。さらに、この島の最大の特徴は、世界的にも珍しい珊瑚礁が隆起してできた地形にあります。つまり、長い年月をかけて海の底から浮かび上がってきた島なのです。そのため、島全体に珊瑚の地層や特徴的な岩が点在し、地質学的にも非常に価値のある場所となっています。

また、小琉球は島全体の周囲がわずか13キロしかないというコンパクトさが魅力です。言い換えれば、徒歩でのんびり歩いても約2時間あれば一周できるほどの手軽さがあります。たとえば、朝の散歩として島をぐるっと回るだけでも、風の音や波の音、鳥のさえずりに耳を澄ませながら、五感で自然を感じることができるでしょう。この静けさと美しさは、忙しさに追われる日常から一歩離れ、心をリセットしたいときにまさに最適です。リフレッシュを求める旅人にとって、小琉球は時間を忘れることができる隠れた癒しのスポットなのです。

小琉球とは?珊瑚礁が創り出したユニークな自然環境

小琉球の成り立ちと地理的特徴

小琉球は、台湾本島の南西に位置し、その距離は約15キロと非常に近いにもかかわらず、地図上ではわずかな点のように見える小さな島です。しかし、その小ささに反して地質的には非常にユニークで、専門家の間でも注目されているスポットです。たとえば、島がもともと海底に存在していた珊瑚礁であったということは、他の多くの島々とは異なる成り立ちをしているという証拠です。具体的には、地殻変動によってその珊瑚礁がゆっくりと地上に持ち上げられ、現在の小琉球が誕生しました。このような隆起珊瑚礁の島は世界的にも少なく、自然の歴史を体感できる貴重な場所となっています。

さらに、この島は火山活動によって形成された一般的な島とは異なり、石灰岩で構成されている点も特徴的です。つまり、島全体が珊瑚の化石ともいえる石灰岩でできており、それが長い年月をかけて海水や風によって削られ、独特な地形を生み出しているのです。たとえば、「花瓶岩」はその名の通り花瓶のような形をした巨大な岩で、見る者を圧倒する迫力がありますし、「美人洞」は幻想的な雰囲気を持つ洞窟として観光客に人気です。私自身も初めて花瓶岩を目にしたとき、その造形の美しさと自然の力に感動して、「自然ってすごいな…」とつぶやいてしまいました。このように、小琉球はまさに自然が創り出したアートの宝庫なのです。

歩いて一周できる小さな島の魅力

小琉球の周囲はわずか13キロとコンパクトで、その気軽さがまた魅力の一つです。たとえば、普段あまり歩く習慣のない私でも、気がつけば時間を忘れてのんびりと歩いてしまっていました。それほどまでに島全体がゆったりとした空気に包まれていて、日常の忙しさから切り離されたような感覚になるのです。自転車を使えば、風を感じながら1時間もかからずに一周できるので、散策が目的の旅行者にはまさに理想的な環境といえるでしょう。体力に自信がなくても無理なく楽しめるのが、この島の大きなポイントです。

歩いている途中、風に乗って漂ってくる潮の香りや、通り沿いの屋台からふわっと香る揚げ物のにおいに、ふと幸せを感じる瞬間が何度も訪れます。たとえば、小さな港で船がゆっくりと揺れている様子を眺めたり、地元のおばちゃんがにこやかに声をかけてくれる民家の前を通ったりすると、なんだか心がほっとして、温かい気持ちになります。こういう体験を通して、「急がない旅」ってこういうことなんだなあと改めて実感するのです。観光名所をいくつも駆け巡る旅もいいけれど、ゆっくりと風景と空気を味わいながら歩く時間の贅沢さを、この島は教えてくれました。

気候とベストシーズン

小琉球は一年を通じて温暖な気候に恵まれており、冬でも日中は上着なしで過ごせる日が多いのが特徴です。たとえば、日本の寒い冬に逃れてこの島を訪れると、まるで南国リゾートに来たかのような感覚を味わうことができます。しかし、気候が穏やかだからといって、訪れる時期にまったくこだわらなくていいというわけではありません。とくに海の透明度や青空とのコントラストを楽しみたいなら、ベストシーズンはやはり4月から10月です。この時期は太陽の光が海面をキラキラと輝かせ、まるで絵画のような絶景が広がります。

ただし、夏の小琉球は紫外線が非常に強く、日差し対策を怠るとあっという間に日焼けしてしまいます。たとえば、帽子やサングラス、そしてしっかりとした日焼け止めは旅の必需品。私自身、うっかりビーサンで出歩いていたら足の甲だけが見事に日焼けしてしまい、サンダルの跡がくっきり残ってしまったという失敗談があります(笑)。このような経験からも、暑さ対策と同じくらい日焼け対策は重要だと痛感しました。小琉球の自然を存分に楽しむためには、事前の準備も抜かりなくしておくのがポイントです。

台湾新幹線で高雄・左營駅へ、そして小琉球へ

台湾新幹線(高鉄)に揺られて約1時間半。都会の景色がだんだん南国っぽくなってきたな〜と思っていたら、あっという間に終点・高雄の左營駅に到着です。新幹線の旅って、なんだかんだでワクワクしますよね。あの静かなスピード感、クセになります。

左營駅から東港へ――ここからが小琉球への冒険の始まり!

左營駅から小琉球行きの船が出ている東港までは、タクシーなら30~40分くらい。料金はだいたい400元前後。時間を節約したい人にはピッタリ。

でも、ちょっとゆったり旅気分を味わいたいなら、バスもアリです。左營駅のロビーから3番か2番出口を出て、1階に降りるとバス停があります。そこから1番の公車(バス)に乗って、「墾丁快線(けんていかいせん)」という路線バスに乗りましょう。バスに揺られて約45分、途中の景色をぼーっと眺めてると「大鵬湾(だいほうわん)」という停留所に到着します。

ここでちょっと乗り換え。今度は「東琉線」というバスに乗って、3つ目のバス停――終点の「東港碼頭(とうこうまとう)」まで約10分。船着き場の雰囲気って、なんか旅心をくすぐられますよね。

東港から小琉球へ――いよいよ船に乗って海を渡る!

東港の港から出ている民営の船は、1日8便。東港発は朝7時から夕方5時まで、小琉球発は7時40分から17時30分まで動いてます。乗るとわかるけど、結構大きな船で、200人以上乗れるし、海の風が気持ちいいんですよね。所要時間はたったの30分。なんとなく非日常に引き込まれるような、そんな時間です。

チケット代は往復で410元(子どもは210元)。でもそれだけじゃなくて、観光地の入場券や島めぐりのバスチケットがセットになってるお得なパックもあるんです。たとえば850元くらいのやつ。港の窓口で買えるので、行列ができる前にサクッと買っておくと、後がラクですよ!

アクティビティ満載!小琉球で体験できる自然とのふれあい

ウミガメと泳げるシュノーケリング体験

小琉球を訪れたら絶対に外せないのが、ウミガメとの出会いです。この島の海は驚くほど透明度が高く、そんな環境の中でゆったりと泳ぐウミガメたちを間近で見ることができる体験は、まさに息をのむような感動があります。たとえば、海の中で目が合った瞬間、彼らの穏やかな目と優雅な泳ぎに心がスーッと落ち着くような、不思議な癒しを感じました。写真や映像で見るのとはまったく違う、現実に体験するからこその迫力と感動があるのです。

しかも、小琉球では初心者や泳ぎが得意でない人でも安心して楽しめるツアーが充実しています。たとえば、ライフジャケットを着てガイドと一緒に海に入るスタイルのものが多く、泳げないかもと不安だった私も安心して参加できました。特におすすめなのが「杉福漁港」周辺で、ここはウミガメとの遭遇率が非常に高いことで知られています。インスタ映えを狙う人にとっては絶好のスポットですが、それ以上に、心の奥に深く残るような特別な瞬間が体験できる場所でもあります。まるで自然がくれた贈り物のような、そんな出会いに恵まれる島、それが小琉球です。

カヤックやSUPで楽しむ透明な海

この島の海、ほんとに底が見えるくらい透明なんです。そんな海を、カヤックやSUPでゆったりと漕ぎ出すと、もう気分は映画の主人公。波も穏やかだから、初めてでも全然怖くなかったです。

朝焼けのなか、誰もいない海に一人浮かぶ感覚…言葉にすると軽く聞こえちゃうけど、本当に「生きてるってこういうことかも」って思えるくらい、特別な体験でした。

星の観察とナイトツアー

夜になると、空が一変。びっくりするくらい星が見えるんです。私なんて、あんなにくっきり天の川を見たの、生まれて初めてかもしれません。

ナイトツアーでは、星を見るだけじゃなくて、夜にしか出てこない生き物たちにも会えるんです。夜光虫が光る海とか、まるでファンタジーの世界に迷い込んだような感覚になりました。

島グルメと文化を楽しむ!小琉球の地域体験

地元名物「飛魚飯」と海鮮料理

お腹が空いたら、まずは「飛魚飯」。トビウオの香ばしい香りと白ごはんの組み合わせ、これがまたたまらないんです。あったかいごはんにじゅわっと染み込むトビウオの旨み、気取らないのに、しみじみおいしい。

漁港の近くの小さな食堂では、おばあちゃんが目の前で作ってくれる家庭料理が食べられて、それがまた最高。観光地のごはんってたまに当たり外れがあるけど、ここはぜんぶ当たり!

伝統的な漁村文化と人々の暮らし

小琉球って、ただの観光地じゃなくて、人の生活がちゃんと息づいてる場所なんですよね。朝の港には魚を干す光景があったり、民家の前でおばあちゃんたちがおしゃべりしてたり。そういう当たり前の風景に、心がほぐれました。

民泊に泊まると、地元の人が作る晩ごはんがいただけたりして、まるで親戚の家に遊びに来たみたい。観光っていうより、「ただいま」って言いたくなる旅です。

民芸品と手作りのお土産探し

お土産探しも楽しいんです。手作りの貝殻アクセサリーとか、ウミガメのキーホルダーとか、見てるだけでニヤけちゃうような小物がいっぱい。

中でもおすすめなのが、地元の塩を使った石けん。お肌に優しくて香りもやさしくて、帰ってからもずっと小琉球の余韻に浸れるアイテムです。

まとめ
小琉球で癒しの島旅を満喫しよう

小さな島に込められた、想像以上に深くて大きな感動。それが小琉球の魅力です。この島は、単なる観光地ではなく、訪れる人の心にそっと寄り添ってくれるような、そんなあたたかさがあります。たとえば、珊瑚礁の大地がつくり出す独特の風景や、静けさの中に流れるのんびりとした時間、そして一つひとつの出会いが、まるで心にしみわたるようにじんわりと響いてくるのです。観光名所を巡るだけでなく、そこで何を感じるか、誰と何を話すかが大切だと教えてくれる島。それが小琉球なのです。

思い出すのは、ウミガメと泳いだあの透き通った海の静寂、そして夜空いっぱいに広がる星の下で交わした、地元の人とのあたたかな会話。たとえば、名前も知らないおばあちゃんが笑顔で話しかけてくれたひと言や、星を見ながら交わしたなんでもない雑談が、今でも宝物のように心に残っています。そんな経験が、この旅を一層特別なものにしてくれました。だからこそ、日常にちょっと疲れたときには、スマホを置いて、小琉球に行ってみてほしいのです。何も急がず、何も考えず、ただそこにいるだけで、「来てよかった」と思える旅がきっと待っています。

-リゾート島 小琉球, 台湾の観光案内
-, , , , , , ,