中国との国境 金門島

台湾 金門島に渡ってみる。(3)

「土産物店や飲食店」
観光客向けの商店街では今年から、中国の「五星紅旗」と台湾の「青天白日満地紅旗」が共に掲げられている。対立してきた二つの旗が共存して掲げられる場面は、台湾本島でも、中国でも、なかなか目にしない光景だ。今では、中国人客も、台湾人客も、カメラを取り出して記念撮影をする場所になっている。こうす。土産物店や飲食店、タクシーでは、中国の人民元がそのまま使える。タクシーの運転手に聞くと、「私も船に乗ってアモイに買い物に行くから、人民元は使い慣れている」、経済圏の融合が進んでいる。金門は、文化的にも言語的にも中国の福建省と一体、中台分裂の前は人々が行き来していた。蔡政権は、台湾本島と異なる歴史や民意を抱える金門は、ますます敏感で対応に苦慮する存在になっていくだろう。
「風獅爺」
最後に金門の道路沿いのあちこちに立つ、道祖神のような「風獅爺」を紹介しておこう。信仰の対象になっており、願い事がかなったとき、お礼として赤いマントを贈って着せてあげるのだという。どこか、沖縄のシーサーにも似ている。季節風が強い金門島で、風獅爺は風を受け止め、やわらげる願いが込められているという。中国と台湾の間で揺れてきた島に吹く風は、これから、どこに向かうのだろう。
「台湾料理」
金門島の夜は早く、午後8時には大半の食堂が閉まってしまう。取材を終えて慌てて飛び込んだのが、金城地区の商店街にある食堂「吉祥餐飲」。地元の人々が通うお店で、看板メニューは牡蠣(かき)入り麺「蚵仔麵線」だった。牡蠣のダシが効いたあっさり風味で、1杯60台湾ドル(約220円)。そのほか、そぼろ肉ご飯やさつま揚げのフライなどを付けて、おなかいっぱいになる。

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