台北から電車で約40分の場所にある淡水は、その穏やかな河口と美しい水辺の景観から「台湾のベニス」とも呼ばれる人気の観光地です。たとえば、夕暮れ時には漁人碼頭(フィッシャーマンズワーフ)から見渡す夕日が空と海を黄金色に染め、訪れる人々をうっとりさせます。また、歴史好きには紅毛城がおすすめで、オランダ統治時代の建物や資料から淡水の過去を垣間見ることができます。さらに、老街には小籠包や魚丸湯などのローカルグルメが並び、食べ歩きをしながら異国情緒を味わえます。
この町の魅力は、季節や時間帯によって表情が大きく変わるところにもあります。春は花々が咲き誇り、夏は青空ときらめく水面が爽やかな印象を与え、秋には落ち着いた空気の中で芸術的な夕景を堪能できます。冬には霧がかかり、静かな幻想的な景観が広がります。朝には地元の人々の生活が垣間見え、昼は観光客で賑わい、夜はライトアップされた河岸がロマンチックな雰囲気を演出します。日帰り旅行でも十分楽しめますが、宿泊してゆっくりと時間の流れを味わえば、より一層淡水の魅力を感じられるでしょう。