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台北の隠れ家レストラン「草山行館」で歴史と食事を楽しもう

草山行館
台北の歴史を味わえるレストラン付き古跡スポット

台北市にある「草山行館(そうざんこうかん)」は、かつて昭和天皇や蒋介石総統が実際に使っていた歴史ある建物。今では、その美しい自然に囲まれながら、レストランや展示室として一般公開されていて、ちょっと贅沢な時間を味わえる場所です。観光客はもちろん、地元の人たちにとっても、ちょっとした特別感を楽しめる穴場スポットとして親しまれています。

草山行館の歴史|昭和天皇から蒋介石へ受け継がれた建物

昭和天皇のための休憩所としての建築
草山行館が建てられたのは1923年、日本統治時代。昭和天皇が台北を訪れる際の休憩場所として設計されました。実際にその場に立ってみると、木の香りがほんのり残るような美しい梁や、やわらかい自然光が差し込む大きな窓など、当時の「おもてなし」の心が感じられます。古いけど、妙に落ち着く――そんな不思議な空間です。

蒋介石総統官邸としての役割

その後、1949年に中国から台湾へと政権が移ったとき、草山行館は蒋介石の官邸として使われるようになります。実際にここで政務も行われていたそうで、「ああ、この空間で歴史が動いてたんだな」と、ちょっと背筋が伸びるような思いになります。草山行館は、単なる建物じゃなく、台湾の近代史が息づく象徴でもあるんです。

公共施設への再生と一般公開

2002年に古跡として正式に認定されてから、修復作業を経て、2011年にはようやく一般公開。それまで立ち入り禁止だった場所に、今では誰でも自由に入れて、展示室をのんびり見て回ったり、ゆったりと食事を楽しめるようになっています。こういう風に歴史ある場所が開かれているのって、なんだか嬉しいですよね。

草山行館の展示室|蒋介石と夫人の暮らしを感じる空間

応接室と書斎の展示内容

展示室には、蒋介石夫妻が使っていた応接室や書斎がそのまま再現されていて、なんというか、時間が止まっているみたいな静けさがあります。書斎には、蒋介石本人が使っていたデスクや、ちょっとした小物まで残っていて、「こんな部屋で考え事してたのかなぁ」と想像がふくらみます。

客間や居間に飾られた写真と肖像

客間には、ふたりの写真や肖像画が飾られていて、その中には仲睦まじく笑っている夫婦の姿も。こういう写真を見ると、どんな偉人も、ひとりの「人間」だったんだなって実感させられます。なんだか、胸がじんわり温かくなります。

歴史を学びながらくつろげるスペース

展示室は堅苦しい雰囲気ではなくて、どちらかというと静かで落ち着ける空間。歴史を学ぶ場であると同時に、自分のペースでゆっくり「過去」と向き合える、そんな贅沢な時間が過ごせる場所です。

草山行館のレストラン|台湾の味を堪能できる特別な空間

人気の草山新風味コースとは?

レストランで人気の「草山新風味コース(488元)」は、台湾の地元食材をたっぷり使った中華料理のコース。地元野菜の前菜から始まり、優しい味わいのスープ、ふっくら蒸された料理まで…食べていてホッとする、心と体に沁みる味なんです。私も食べたとき、思わず「これ、毎週食べたい…」ってなりました(笑)。

お茶メニューの充実度が魅力

このお店、実はお茶にも本気です。「阿里山烏龍茶」とか「南投不知春」といった、名前だけでもう美味しそうな台湾茶がズラリ。香りが鼻からスーッと抜けていく感じがたまらなくて、正直、茶葉だけでもお土産に持ち帰りたくなりました。

官邸の雰囲気で味わうアフタヌーンティー

アフタヌーンティーは午後2時半から5時半まで。しかもその空間が、あの蒋介石夫妻の応接室なんです。紅茶を飲みながらふと目をやると、当時のインテリアがそのまま残っていたりして、なんとも言えない不思議な感覚に。まるで歴史の中にお邪魔しているみたいな…そんな特別なティータイムが味わえます。

草山行館の基本情報とアクセス|台北観光に便利な立地

営業時間と入場料の概要

営業時間は11:30~19:00、アフタヌーンティータイムは14:30~17:30。展示室の入場料はたったの30元。たったこれだけで、こんなに充実した時間が過ごせるなんて、正直かなりコスパいいです。

アクセス方法と周辺情報

草山行館は台北中心部からのアクセスも便利で、バスやタクシーを使えばすぐ近くまで行けます。しかも、周辺には陽明山とか、自然を満喫できるスポットもあるので、ちょっとした日帰り旅にもぴったり。のんびりしたい日にうってつけの場所です。

台北の穴場スポットとしての魅力

観光地なのに、そんなに混んでないのがありがたいところ。観光客も少なめで静かに過ごせるので、いわゆる「穴場スポット」ってやつです。派手じゃないけど、行った人だけがわかる良さがある――そんな場所です。

まとめ
草山行館で台北の歴史と味覚を一度に堪能

草山行館は、昭和天皇の休憩所として始まり、蒋介石の官邸として歴史の舞台となり、今では展示とレストランが融合した観光スポットに。ここに来れば、歴史に触れて、ちょっと贅沢な食事やお茶を楽しめる。そんな場所、そうそうありません。台北を訪れるなら、ぜひ旅のスケジュールに加えてみてください。思っていた以上に、心に残る時間が過ごせるはずです。

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