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南寮と中寮で過ごす1日プラン:緑島観光のすすめ

緑島・南寮の北部と中寮の集落を巡る
空港・灯台・交通拠点を徹底紹介

台湾本島の東に位置する緑島(りょくとう)は、まるで時間がゆっくりと流れるような、のどかで静かな雰囲気が漂う離島です。たとえば、透き通った海の色は深いブルーからエメラルドグリーンへと変化し、海岸沿いを歩くだけで心が癒されるような感覚に包まれます。また、自然が豊かに残るこの島は、人工的な開発が最小限に抑えられているため、野鳥のさえずりや風に揺れる木々の音など、都会では感じにくい“自然の声”を身近に感じることができます。

特に注目したいのが、島の東〜北東エリアに位置する「南寮村の北部」および「中寮集落」の地域です。ここには島の空の玄関である緑島空港や、船の発着点となる港が集中しており、観光の出発地点として非常に利便性が高いエリアとなっています。たとえば、到着後すぐにレンタルバイクで島を巡ることができるサービスや、地元の人々とのふれあいを楽しめる小さな商店、食堂なども立ち並び、観光客にとっては“島旅”のワクワクが始まる場所とも言えるでしょう。

南寮北部の空港と観光案内所の役割

小さな滑走路が島のライフライン

南寮の北側に位置する緑島空港は、華やかさや近代的な設備こそないものの、どこかほっとするような素朴な佇まいが印象的な空港です。たとえば、滑走路の周囲には高い建物がなく、青空の下に広がる芝生と海風が心地よく、到着した瞬間から自然との距離の近さを実感することができます。この空港は島と台湾本島をつなぐ大切な交通の要所であり、島民にとっては生活の一部、観光客にとっては冒険の出発点とも言える、かけがえのない場所となっています。

私自身が初めてこの空港に降り立ったとき、わずか15分という短いフライトながら、眼下に広がる海の透明感に思わず見とれてしまいました。まるで宝石のような輝きを放つその海に、「今、本当に離島に来たんだ」と胸が高鳴ったのを今でも鮮明に覚えています。そして空港を出るとすぐそばには、こぢんまりとした民宿がいくつも並び、旅の不安がすっと和らいでいったのも印象的でした。「すぐに泊まれる場所がある」──それだけで、初めての土地でもどこか安心できる感覚に包まれたのです。

空港前の観光案内所とレンタルサービス

飛行機を降りたその足で目の前に現れる観光案内所は、実は旅の質を左右するほどの“拠点”とも言える重要なスポットです。たとえば、島の全体図が載った地図や、その時期だけの特別なイベント情報が手に入るので、初めて訪れた人にとっては非常に心強い存在になります。さらに、スクーターや自転車のレンタルサービスが充実しており、手続きを済ませたらすぐに旅を始められるという利便性の高さが魅力です。観光をスムーズに、しかも効率的に楽しむには、この案内所での立ち寄りがまさに“最初のカギ”になるのです。

私も実際にここでスクーターをレンタルし、島をぐるっと一周してみました。潮風を浴びながら、アップダウンのある島の道を走り抜けるその感覚は、まさに非日常。たとえば、視界いっぱいに広がる青い海や、道端に咲く南国の花々など、移動中に出会う景色そのものが思い出として刻まれていきます。そしてなにより、体全体で感じる風の爽快さがクセになるほど心地よく、「またこの道を走りたい」と自然に思ってしまう魅力があるのです。

緑島の東部には、空港・港・案内所などの主要施設がコンパクトにまとまって配置されています。最初は「どうして全部この辺りに?」と疑問に感じるかもしれませんが、実はこの立地にはしっかりとした理由があるのです。たとえば、地形の安定性や風の向きといった自然条件、安全性などを総合的に考慮した結果、この場所に集約されたのだそうです。つまり、利便性だけでなく、安全で安心な旅を実現するための工夫がなされているというわけです。

特に港のエリアは、波が穏やかで船の出入りがしやすいという自然の恵みを活かした設計になっています。そのため、フェリーの運航も比較的安定しており、観光客にとってはアクセス面でも安心感があります。また、周辺にはコンビニやローカル食堂、カフェなども点在しており、到着してすぐに食事や買い物ができるのも魅力的です。旅の起点として、あるいは小休憩の場として、このエリアは緑島観光の中心として機能しているのです。

中寮集落と灯台周辺の見どころ

南寮と中寮が織りなす一体化した集落

南寮の北から中寮にかけての集落は、道を走っていると境目がわからないほど自然に繋がっています。細い路地が入り組んでて、その雰囲気がなんともローカルで、私は初めて訪れたとき、ちょっと迷い込んだ気分になりました(笑)。

学校や地元の商店が並んでいて、日常の風景が旅の中にすっと溶け込んでくる感じ。こういう何気ない場所が、旅の記憶に一番残ったりするんですよね。

緑島灯台:1939年建設の白亜のシンボル

中寮の先に進むと、ぱっと目に飛び込んでくる真っ白な灯台。緑島灯台は1939年に建てられた歴史ある建物で、なんと33mの高さ!

朝早くに行って、朝日と一緒に写真を撮ったときの感動は、言葉じゃ足りないくらい。空のグラデーションと白い灯台のコントラストがまさに絶景。あの一瞬を切り取った写真、今でもスマホの待ち受けにしてます。

灯台周辺の観光と学びのスポット

灯台の周辺には案内板や展望台も整備されていて、散策しながら緑島のことを深く知れる場所。子ども連れの家族や、修学旅行の生徒たちがにぎやかに歩いている光景もよく見かけました。

特に夕暮れ時の景色が格別で、夕日に染まる海と灯台を眺めながら、ぼーっとする時間は最高の贅沢。心がすーっと静かになる感覚、わかってくれる人多いと思う。

緑島での滞在に便利な施設と移動手段

民宿やゲストハウスが点在する南寮北部

空港のすぐ近くに、アットホームな民宿やゲストハウスがたくさんあります。宿によっては、送迎サービスや家庭的な朝ごはんが付いていたりして、あったかいおもてなしを感じられるのも魅力。

私が泊まった宿では、おばあちゃんが作ってくれた朝粥が忘れられなくて、翌朝もおかわりしてしまいました。こういう思い出って、ガイドブックには載ってないけど、本当に宝物。

自転車・スクーターで巡る緑島観光

緑島観光の王道といえば、やっぱりスクーターか自転車!灯台やビーチ、ちょっと距離がある場所にもスイスイ行けるし、何より風が気持ちいい。

私はのんびり派なので、自転車で回ったんですが、坂道でゼェハァ言いながら登った先に見えた海が、もう、心が洗われるような美しさで…。レンタルも港や空港近くでできて、返却もカンタンだから気軽にチャレンジできますよ。

商店街や地元グルメも見逃せない

南寮の中心には、ちいさな商店街があって、地元の人の暮らしぶりが垣間見える素敵な場所。おにぎりや豆花(トウファ)なんかの軽食が売ってて、小腹がすいたときにピッタリ。

個人的には、海藻を練り込んだおにぎりが絶品すぎて、帰る前に3個まとめ買いしました。こういう地元ならではの味との出会いが、旅の醍醐味なんだなと実感。

まとめ
南寮北部と中寮は緑島観光の玄関口

緑島を訪れるなら、まずは南寮北部と中寮のエリアから始めるのがおすすめ。空港・港・観光案内所が集まり、交通も宿泊もそろっていて、初めての人でも迷わず安心して動けるのがありがたい。

それに、灯台をはじめとする名所や、ローカルな集落の風景は、ただの観光地じゃない“緑島らしさ”を感じさせてくれます。

もし次の旅先に迷ってるなら、ぜひ緑島のこのエリアをプランに入れてみてください。きっと、心がほっとする時間が待ってますよ。

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