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魯肉飯をいただく (4)

金峰魯肉飯(總店)

MRT中正紀念堂站(駅)から地上に上がると「金峰魯肉飯」の山の形をした電光看板が目に入ります。看板に「魯肉飯」と「鼎邊銼」の大きな文字がある通り、この2品が基本メニューです。厳しい競争の中で20年もの間、人気を誇ってきた素朴なメニューは、各種マスコミでも取り上げられたこともあり、さらに多くの人がこのお店に足を運ぶようになりました。中正紀念堂は、観光客が必ず訪れる有名スポットの一つですが、そのすぐ近くに軽食レストランの名店、金峰魯肉飯があります。日本アジア航空でも紹介されたこのお店は、立地条件もよく、人気はますますうなぎ昇りです。  また、1986年と1996年には、台北市の西門町と西蔵路に支店をオープンし、より多くのグルメの皆様にこの美味しさを堪能してもらえるようになりました。

金峰魯肉飯は老舗というだけではありません。現オーナーは既にご高齢ですが、若い頃、見習いのコックからはじめ、何年も苦労してこのお店をオープンしました。その後、何人も弟子を雇い入れ、この味を伝えてきたのです。今の店長もその弟子のお一人だそうです。こうして、金峰魯肉飯の味は変わることなく伝えられているのです。もちろん2軒の支店も、本店からスタッフを派遣して味を守っています。

70歳を越えたお年寄りから20代の若者まで、みんなこの店の魯肉飯が大好きです。一度食べたら店の前を素通りできなくなってしまうような魔力を持っています。お昼どきはサラリーマンが行列を作り、夕方は学生たちで混雑するこのお店は、今をときめくトップシンガーの周杰倫(JAY)や有名なタレント張菲もお得意様。周杰倫には指定席があるそうですよ。中正紀念堂に観光に行ったときは、是非立ち寄ってみてくださいね。混雑を避けるには午前11時頃に行くのがよさそうです。

20年以上の歴史を持つ老舗は、きらびやかな内装ではなく、まるで自宅の台所のような小さなお店。しかし数多くの台北の人々と長い時間を共に過ごしてきたのです。どんなに繁盛しても、スタッフ全員が親切なサービスを心がけており、金峰を支持するお客さん1人1人に真心を込めて応対しています。

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